神経発達症(症例報告 声)

3.施術例の紹介とお母さんの声

3-1.広汎性発達障害の5才男児、ミー君

ご家族よりこの文章と写真の掲載許可をいただいております。
※当院は2か所で営業しておりますが、こちらのケースは福島県いわき市のセンターの施術例です。東京・西日暮里でも同じ内容でBBITは行っています。

●広汎性発達障害の5才男児、ミー君
初回来院2020年3月、当時5才。当院に通う支援学校の先生からの紹介。初めの半年くらいは週一回ペースで来院、以降月1回ペース、現在も同じペースで通院している。

 

・概要
言葉が遅く、発語は2才ごろ。喃語(ごにょごにょ)を経て、4才になって一言くらいの単語が出るようになった。幼稚園の先生にも言葉の遅れを指摘され、クリニックにて広汎性発達障害の診断が出た。その後、服薬治療を受けながら児童発達支援センターに通う。

ご両親が気になっているのは一番は多動で、その他には言葉の遅れはもちろんだが、友達の輪に入って遊ばない、知らない人にくっついて行ってしまう事(コミュニケーションの問題)などがあった。

・初回来院の様子
初回のアセスメントでは、目を合わせない、非社交的、常同行動(ぐるぐる回る)、音に敏感、こだわりが強い、恐怖心がない、痛みに強い等の特徴があった。

我々から見ても多動が一番目立っていた。ドアを片っ端から開けて建物内を走り回り、高いところに登っては飛び降りる。一秒もじっとしていられないほど多動が激しい。お母さんが注意しても院内から飛び出して外を走り回ったり、水溜りに入って泥遊びをしたりしていた。

まずはこの状態でも出来るプログラムから施術を始める事にした。

・施術後の経過
1ヶ月くらいで「何かちょっと違う」とは感じたが、3ヶ月後にはそれが確信に変わった。施術ベッドの上に1秒と横になってはいなかったのが、数秒間横になってくれるようになり、やがて部屋に入ったら自発的に横に寝るようになり、室内を走り回ることはもはや無くなった。

他にもお母さんの指示が少しずつ通るようになって来た。飽きて外に出ようとしても、「ダメだよ」と言われると我慢するようになった。

最近では言葉も単語が3つくらい繋がるようになった。
「ママ、今日は〇〇食べたいなあ」というように、表現豊かに会話出来るようになってきた。

最初の頃に指示が通らなくて出来なかったテストも以前より少しは出来るようになったので、それに伴いプログラム(エクササイズ等)を増やした。

また以前は目を合わせて挨拶とか出来なかったが、最近は目を見て、しかも自ら進んで挨拶が出来るようになった。

多動や言葉については大分改善してきているが、お母さんは「人との距離感(知らない人に近づき過ぎる)」が今もちょっと気になっている。

その改善を期待して3年近く経った現在でも(現8才)月1回ペースで通院していただいているが、今だにちょっとずつ成長し続けているのを感じる。

●追加情報
ミー君は最近クリニックにて2回目の知能検査(田中ビネーV)を受けたとの事で、その検査結果を送っていただいた。

実年齢 IQ 精神年齢 知的能力障害
前回 6才10ヶ月 44 3才0 中度
今回 8才2ヶ月 61 5才0 軽度

前回から今回の1年4か月の間にIQが17も上がっていてお母さんが大変喜んでいらっしゃった。しかも医師からもまだ伸びシロがあると言われたらしい。やり取りしているLINEではいつもより多めの絵文字が使われ、その嬉しさが表現されていた。

2年後にまたこのテストを受ける予定になっている。「IQが70を超えると知的障害は外れるらしいので、今度はそれを目指して頑張ります。今から楽しみです」と言われた。僕もそう言われると嬉しくて涙が出そうになる。僕も2年後を楽しみにしている。

●ミー君のお母さんの感想
ミーが幼稚園の年中さん(5才)の時に同じ組の子のお母さんから、「私ここに行っているんだけど、ミー君行ってみない? 今以上に良くなると思うよ。悪くなることはないから」と紹介を受けました。

知らない施術は不安があります。しかし「悪くならないなら、是非行ってみたい…。ちょっとでもよくなれば良いし、効果が無かったとしても今のままなだけだし…」と思いました。とにかくやれることがあるなら何でもやってみたいと思ったのです。

ミーは広汎性発達障害でした。言葉も遅くて気になっていたのですが、それ以上に多動が激しくて、もうスーパーに行こうがどこに行こうがすぐ迷子になっていました。私はそれが一番の凄いストレスでした。

施術を受け始めて、効果はもう2週間で感じ始めました。ミーの行動の、何かが違いました。1ヶ月も経てば幼稚園の先生も、「すぐ教室から飛び出していなくなっていたのに、最近は教室に居られるようになりましたよ」と言ってくれて、「落ち着いてきましたね」と初めて褒められました。

それから歯医者さんに行っても、今まで泣きじゃくって抵抗していたのに大人しく座っていられるようになったり、父親とサッカーボールを蹴って遊んだりすることが出来るようになりました。今まではボールが来ても意味が理解できず蹴り返しはしませんでした。ただボールが近くを転がっているだけ…。

またおばあちゃんの車いすを押してあげてとても喜ばれました。それまでは人のために何かをするという行動はなかったのですが、情緒面においても成長が見られました。

施術を受けてからは、明らかに成長のスピードが早くなっているのを感じました。

そして1年後には、立ち上がることなく、じっと一人で椅子に座って卒園式を終えることができました。

小学校に入ってから間も無く、担当医から「幼稚園と小学校では先生の評価が違います。多動は無くなりましたね」と言っていただきました。

もうすぐ小学3年になりますが、ミーの脳バランスは未だに成長しているのを感じます。

例えばミーに残っていた原始反射が、つい先日出なくなりました。また激しく回転しても目を回すことがなかったのに、最近は目が回るようになってきました。前は感じなかった痛みも、例えば注射などでは痛いというようになって来ました。

それに伴い学校の生活も良い変化が感じられます。まだ聴覚からの処理は苦手なのですが視覚を使っての勉強なら十分出来ていますし、かけ算なども出来るようになりました。また社交においてもお友達や人に対してとても優しい気持ちで接する事が出来ています。

細かいことを言えばまだまだ改善してほしいところはありますが、多動が減っただけでも随分と子育てが楽になりました。最初は「ちょっと良くなればラッキー」と思っていましたが、それよりもさらに良い結果となりました。

ミーはBBITの施術を受けるのを全然嫌がらず、気持ち良いのかむしろ楽しみにしています。「ミーの為に出来る限りの事はしてあげたい」と思っていたのですが、改善チャンスの大きいミーの成長期の間は、私自身もとても楽しく過ごしていけそうです。

 

これを見てくださっている皆様へ。
初めての事は誰でも不安で一歩踏み出せないと思います。でも、もし迷っていたり、悩んでいたら、少なくとも今より悪くなる事はないから試してみるのはいかがでしょうか?

ちょっとでもよくなれば家族皆笑顔になれる、もし効果がなかったとしても今以上に悪くなる事はありません。

私達家族は大変満足しています。これからも子供の為に通い続けたいと思っています。

これを見てくださった方々が大事なお子様の為にやってあげられる方法の一つだと思います。

3-2 BBIT体験談の動画 「もっくん&かりんとう」さんより

吉澤先生のアセスメントを受けて、BBITを行なってみたお子様の体験談の投稿です。

動画投稿者様よりここでの掲載許可を快く承諾していただきました。ありがとうございました。私も「もっくん&かりんとうチャンネル」をブックマークして常に勉強させていただいております。心より感謝申し上げます。

※2:30辺りの「(エクササイズは)毎日3か月から4か月、一生に一回です。一生のうちたった1回」という件だけちょっと誤解なさっていたとの事で、BBITの施術は1回ではなくそのままずっと継続していただいて問題はありません。

カイロプラクティックHANDS-ON 西日暮里院